Cloudbaseを使って、チームでクラウドセキュリティを運用、グローバル展開を見据えた活動へ
NOK株式会社は、日本初のオイルシールメーカーとして独自の技術を磨き続け、自動車や一般産業機器、電子機器といった幅広い分野にオイルシールやOリングなどの機能部品を提供しています。国内外に90を超えるグループ会社があり、グローバルでモノづくりを行っています。
<お話を伺った方>
執行役員 IT本部長 石田様
IT本部 IT基盤部 情報技術一課長 山口様
導入前の課題
—ミッションについて
石田様:IT基盤部には2つの課があり、情報技術一課はITインフラ構築・運用、情報技術二課はコミュニケーション基盤の構築・運用がミッションです。現在、国内外のグループ会社へのクラウド基盤への移行とセキュリティ対応が一大プロジェクトとなっています。
—課題について
山口様:IT基盤部ではAWSを中心にマルチクラウドで基盤を構築し、システムやインフラを提供していますが、過去にサイバー攻撃を受けた経験もあり、本当にこの使い方で安全だという確証はありませんでした。インスタンス数や利用サービスが多くなるほど、設定がセキュリティ的に正しいのか、全体を俯瞰してチェックするには複雑になり過ぎていました。その中で、どう管理すれば良いのか模索しているところでした。
石田様:Cloudbaseの話を聞くまでは、不適切な設定や設定ミスによるセキュリティリスクについて認識はなく、AWSに設置しておけば安全だろうと思っていました。担当者が正しく運用していれば問題ないと考えていましたが、お話を聞いた後に「リスクが高い」ということ、「すぐに対応するべき」という気付きをもらいました。優先順位をあげ導入まで一気に進めました。Cloudbaseは日本の優秀な人材をそろえた日本のベンチャー企業であることが分かり、長くパートナーとして付き合っていくべき企業だという気持ちと安心感がありました。
活用方法について
山口様:チームメンバーの5人が週次ローテーションを組んで、Cloudbaseを運用しています。ローテーションは1カ月で良いのでは?という議論もありましたが、クラウド環境を触る機会が多いほどメンバーのスキルや知識も向上していくため、週次にしています。当番になったメンバーが検知された内容を確認して、設定を修正していきます。この活動の中で、クラウドセキュリティに関しての対策・運用ルールを追加し、それに沿って各メンバーがより簡単に、スピーディーに業務を回すことができています。
石田様:弊社では外部のベンダー様へお任せすることはあっても、必ず自分たちが理解して運用・構築することを基本としています。全体を俯瞰的にみること、何かあった時の判断を適切に行えるようにできることが重要であり、そのような人材を社内で育成していきたいと考えています。Cloudbaseの活用はクラウドセキュリティ対策が目的の一つですが、Cloudbaseから多くの知識や技術を学ぶことができ、社内の技術者のレベルが上がっていくのを実感しています。
導入後の効果について
山口様:クラウド環境を利用するにあたっての安心感が導入前と全然違います。脅威を可視化できますし、クラウド設定ルールにも反映する事ができました。今までは、メンバー各人がそれぞれクラウド環境の設定・修正を行っていましたが、誰が・いつ・どこを修正したか追うこともできるようになり、クラウド設定全体の管理もできるようになりました。
展望
山口様:AWSへの移行・マルチアカウント構成を進めており、各アカウント担当者と一緒になってクラウドセキュリティ対策を進めていく予定です。既にシンガポール拠点での利用は始まっていますが、2025年には海外展開を本格的にスタートしようと思っています。それまでに、セキュリティ対応も含めた運用体制を固めていきます。
石田様:Cloudbaseは優秀な人材が多数おり、彼らの掲げるミッションにも共感しています。これからもパートナーとして、優秀なIT人材がいるCloudbaseと一緒にクラウドセキュリティ対策を進めることで、弊社社員のスキル・知識をさらに向上させていけると思っています。
会社名
NOK株式会社
設立
1939年12月2日
代表
鶴 正雄
従業員数
37,913名(連結/2022年度末) 3,419名(単体/2022年度末)
本社所在地
〒105-8585 東京都港区芝大門1丁目12番15号